事例

「現場力」を引き出す自治体 DX—Claris FileMaker が選ばれる理由と自治体の声

目次

  1. Claris FileMaker が自治体に選ばれる 3つの理由
  2. 導入自治体の声
  3. 他にもこんな活用事例があります
  4. FileMaker が活躍する業務シーン
  5. 「自分たちでも作れるかも」を体験する FileMaker 自治体向け個別体験セミナー
  6. 自治体・公共 Week 2026 に Claris が出展します

同じ内容を紙と Excel と基幹システムに三重入力する。前任者から引き継いだ Excel は複雑すぎて、誰も触れなくなっている、LGWAN やマイナンバー利用事務系ネットワークで使えるシステムがなく、結局アナログな管理をするしかない——。自治体の現場には、「非効率だとわかっているけれど、変えられずにいる」業務が、今も数多く残っています。

さらに、国が推進する「自治体システム標準化」への対応に追われる中、日々の細かな業務は誰も救ってくれないという現実もあります。標準化の対象にならない無数の業務こそが、現場の負担を生み出しているのです。

こうした課題の解決策として、近年注目を集めているのがノーコード・ローコード開発ツールです。専門的なプログラミング知識がなくても業務アプリを作れるこれらのツールは、IT 人材不足に悩む自治体にとって大きな可能性を秘めています。ただし、ツールの種類は多く、「自治体の環境で本当に使えるか」「セキュリティ要件を満たせるか」という壁に直面することも少なくありません。

そこで、自治体への導入実績を着実に積み重ねているのが Claris FileMakerです。ローコード開発の柔軟性を持ちながら、自治体特有のネットワーク要件やセキュリティ基準にも対応。現場の課題を、現場の職員自身が解決できる仕組みとして、全国の自治体で活用が広がっています。

1. Claris FileMaker が自治体に選ばれる 3つの理由

1. 職員自身が「使える」システムを作れる
FileMaker はローコード開発が可能で、IT の専門知識がなくても業務アプリを作成できます。業務を誰よりもよく知っているのは現場の職員です。その職員自身がシステムを設計・改善できることで、外部ベンダーへの発注・待機という従来のサイクルから脱却し、コストと期間を大幅に抑えながら、本当に使えるシステムを作り上げることができます。

「発注して待つ」から「自分たちで作る」へ。これは単なる効率化ではなく、自治体の自律的な DX 推進力を育てることにつながります。

2. 自治体特有のセキュリティ要件にしっかり対応
自治体のシステム環境は、住民の個人情報を扱うという性質上、一般企業とは異なる厳格なセキュリティ要件があります。ノーコード・ローコードツールというと、クラウドが前提のサービスが多い中で、FileMaker はオンプレミス環境での運用が可能です。そのため、情報を外部に出すことなく庁内のサーバでデータを管理・共有でき、LGWAN やマイナンバー利用事務系ネットワークで安全に安心して使用することができます。

さらに、Claris は Apple の100% 子会社であり、FileMaker は 40年の歴史を持つプラットフォームです。長期的な信頼性と安定したサポート体制は、住民の個人情報を預かる自治体にとって、導入判断の大きな根拠となります。「セキュリティ要件を満たせないから、便利なツールは使えない」——その諦めは、もう必要ありません。

3. 標準化では届かない「すきま業務」を埋める
国の自治体システム標準化が進む一方で、その対象とならない日々の細かな業務は、依然として紙・Excel で属人的に管理されているケースが多くあります。FileMaker はこうした「すきま業務」のデジタル化に威力を発揮します。

また、法改正や制度変更があった際にも、外部ベンダーに依頼することなく職員自身で素早く対応できる柔軟性は、変化の多い行政業務において大きな強みです。「かゆいところに手が届く」、それが FileMaker です。

2. 導入自治体の声

久留米市企業局 上下水道部

⚫︎課題
30年近く FileMaker を運用してきたが、システムの全容を知るのは一人の職員のみ。その職員の退職でシステムがブラックボックス化し、業務継続が困難になる危機に直面。基幹システムでは対応しきれない 120種類以上の業務の隙間も課題だった。

⚫︎活用方法
Claris 主催の自治体向け体験セミナーに参加したことで、初心者でもアプリ開発ができる FileMaker なら「内製での引き継ぎ」が可能だと確信し、地元の Claris パートナーと連携しながら職員自身がシステムを開発・運用。水道加入金管理・料金改定シミュレーション・撮影画像照会システムなど 120種類以上の機能を構築。基幹システムの「業務の隙間」を FileMaker で補完する戦略を採用。

⚫︎導入効果
数千万円規模のシステム改修を追加費用ゼロで実現。年間 60万件以上の下水道使用料を全件検証し、適正な賦課徴収を確保。若手職員を中心に「自分たちで作れる」文化が醸成され、他のシステムでは実現が難しかった内製化体制を継続中。

⚫︎職員の声
「ベンダーに依頼すれば導入費が数千万円かかる事業が、FileMaker 資産の継続利用により追加費用ゼロ、運用費用もごくわずかで実現できています。このとき改めて FileMaker のコストパフォーマンスの高さを感じました」

「『予算がないからシステム化できない』と諦める前に、まずは自分たちでやってみる。FileMaker なら、スモールスタートで始めて、走りながら改善していくことができます」

茨城県 笠間市

⚫︎課題
要介護認定に関わる業務の情報管理が複数のスプレッドシートに分散し、同じデータを何度も入力する必要があった。ファイルが重くクラッシュも多発。情報検索のたびに複数ファイルを開く手間とタイムラグが職員の大きな負担になっていた。

⚫︎活用方法
申請受付から判定までの流れを一元管理できる業務システムを FileMaker で内製。優先度を自動判断して審査会日程を提案する機能も実装。

⚫︎導入効果
年間約 450 時間を削減。情報の一元化で問い合わせ対応もスムーズに。庁内講習会をきっかけに他課への横展開も進行中。

⚫︎職員の声
「複数ファイルへの入力時間がなくなり、ボタン 1つで同じ情報が反映されるようになったことで、1件あたり 5分の時間短縮、年間で考えると約 450時間の削減につながっています」

「庁内では自治体システムの標準化から漏れ、基幹系システムでは対応できない業務も多くあります。オンプレミスで使える点を活かし、高齢福祉課の事例をもとに他課へも展開していければと考えています」

広島市

⚫︎課題
生活保護業務の進行管理が紙・表計算ソフトで行われ、各区で管理項目がバラバラ。アクセス管理が不十分で情報を一元管理できず、人事異動・ケース移管時の引き継ぎも煩雑だった。外注によるシステム開発は費用・時間がかかりすぎて現場ニーズに対応できなかった。

⚫︎活用方法
保護自立支援課で査察指導台帳システムを FileMaker で構築(マイナンバー利用事務系で運用)。こども未来局では児童扶養手当管理システムを開発し、本庁・各区がリアルタイムで情報共有。導入後も職員自身が機能追加・改修を継続実施。

⚫︎導入効果
管理方法の標準化により、査察指導員の経験によらず一定レベルの指導が可能に。導入後 2か月で 20件の改修を内製で実施。現在 300人近い職員が活用し、庁内全体への DX 横展開を推進中。

⚫︎職員の声
「一般的な外注でのシステム開発では時間も費用も大きくかかったり、場合によっては作れないこともありますが、それに対して FileMaker の柔軟性やスピード感の違いを強く感じています。特に、本庁と区、様々な関係者が関わる業務において大きな効果を発揮すると思います」

「国が進めるシステム標準化の対象ではない業務の効率化に役立つのではと思います。簡単なアプリは自分たちで開発し、複雑なものは外部委託するハイブリッド型で横展開していくつもりです」

3. 他にもこんな活用事例があります

茨城県 つくば市
IT 知識ゼロの新人職員が 2日で業務システムを開発。庁内横展開で、自治体 DX の先進事例として全国から注目される。

岐阜市 上下水道事業部
90年分の紙台帳をデジタル化。iPad(Claris FileMaker Go)を活用し、電波の届かない地下施設でのオフライン点検も実現。

北九州市 環境局
約 7,000件の事業者データ、立ち入り検査記録や住民からの苦情記録を一元管理。10年前の記録も即座に参照でき、環境法令の監視・指導業務を大幅に効率化。

自治体のお客様事例全文は、こちらのページからまとめてご覧いただけます。

4. FileMaker が活躍する業務シーン

さまざまな自治体業務で活用できる FileMaker ですが、たとえば以下のような場面で力を発揮します。小規模自治体でも導入しやすく、まず一つの業務から始めるスモールスタートが可能です。

  • 申請・受付管理
  • 書類記入の電子化
  • 相談窓口の記録管理
  • 備品・在庫管理
  • 公共施設の予約、入退室管理
  • iPad を使った施設点検・巡回記録
  • 職員の出退勤の記録・管理
  • 法改正対応帳票の更新
  • 学校での成績管理、校務の効率化

5. 「自分たちでも作れるかも」を体験する FileMaker 自治体向け個別体験セミナー

久留米市でも実施した、Claris 主催の自治体職員向けセミナー。実際にアプリ作成を体験することで、「システム開発は専門家だけのもの」という概念が変わり「自分たちにもできるかもしれない」という意識が生まれます。現場の業務改善を自分たちの手で進めるための最初の一歩として、ぜひご活用ください。

自治体向け体験セミナーの詳細・お申し込みはこちら

6. 自治体・公共 Week 2026 に Claris が出展します

自治体 DX の最前線が集まる展示会に、Claris がブース出展します。実際のデモや個別相談も実施予定です。

自治体・公共 Week 2026
日程:2026年5月13日(水)~15日(金)
場所:東京ビッグサイト(西1~2ホール)

広島市 セッション登壇!
「広島市の業務改善戦略 〜ローコード開発で実現する現場主導型DX〜」
FileMaker を活用した業務改革の実践を、広島市の担当者様に直接ご紹介いただきます。「現場でどう使うか」「導入してどう変わったか」——リアルな声をぜひ会場でお聞きください。
セッション詳細はこちら

自治体・公共 Week 2026 は事前登録制(無料)です。
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