お知らせ

Claris Engage 2024 のハイライトと製品のアップデート

2024 年 2 月 6 日〜 8 日にアメリカのテキサス州オースティンで行われた Claris Engage。今回のブログではそこで発表された Claris からのメッセージや今後の方向性をまとめました。

Claris Engage 2024 の成功を支えてくださった Claris FileMaker 開発者、ならびに Claris パートナーのみなさまに感謝いたします!当カンファレンスのテーマである「Build the future.」(未来を築く)は、FileMaker や AI、その他の革新的なイノベーションに関するディスカッションを通じて、このイベントで現実のものとなりました。

テキサス州オースティンにある Apple Campus にて開催された 3 日間のイベントでは、トレーニングコース、Claris 開発者と Claris 社員による 50 以上のセッション、Claris 幹部によるオープニングキーノートが行われました。オープニングキーノートの録画は、日本語字幕付きでこちらからご覧いただけます。またテクニカルセッションはこちらからご覧いただけます(英語)

また、2023 Claris Excellence Award が発表され、日本の Claris パートナーである株式会社サポータスが “NorthAsia Growth Partner of the Year” を、RADIX・CG株式会社が “Worldwide Top Growth/Expansion of the Year” を受賞されました。おめでとうございます!

ここからは、Claris Engage 2024 のハイライトをご覧いただき、Claris FileMaker とその他の Claris プラットフォームの展望をご確認ください。

価値を高めるのは開発者

「我々の価値は Claris プラットフォームによって決まるのではありません。皆様が作り上げるソリューションによって決まるのです」

これは Claris CEO、Brad Freitag (ブラッド フライターグ) が、Claris のテクノロジーによってソリューションを構築し、困難な問題を解決する開発者たちの重要性について、オープニングキーノートで述べたことです。「当社の目標は、単なるメーカーではなく、皆様の心強い味方になることです」とブラッドは説明します。この使命は Claris プラットフォームのビジョンを形作るものです。

皆様へのコミットメントこそ我々の製品戦略の基盤

ブラッドは Claris プラットフォームの将来の戦略を次のようにまとめています。

「プラットフォームのエコシステム全体を、構築・設計する必要があります。これには、次のことが含まれます。当社の製品戦略への特別なフォーカス、FileMaker への重点的かつ継続的な取り組み、Claris Studio と Claris Connect による機能の拡大、プラットフォーム全体への AI 連携です。そして FileMaker ライセンスをお持ちのすべてのお客様が当社が作るすべてのサービスにアクセスできるようにパッケージ化します」

我々の製品ビジョンは、FileMaker 開発者が Claris のテクノロジーによって包括的な業務システムを提供できるようにすることです。Claris FileMaker と Claris Connect および Claris Studio を組み合わせて活用することで、業務運用のためのバックボーンとして機能するシステムを作成できるようになります。Claris エンジニアリング担当バイスプレジデント Peter Nelson (ピーター ネルソン) は、Claris Studio と Claris Connect がどのように FileMaker を補完し、開発者に利益をもたらすかを説明しました。

「Claris Studio と Claris Connect はどちらも、FileMaker だけでは難しい開発や展開を容易にします」とピーターは述べています。「どちらも単独で使用するのではなく、FileMaker と組み合わせて使用することを想定しています」

機能する業務システム

Claris Engage 2024 のキーノートでは、業務システムの成功例が紹介されました。Claris プロダクトマーケティング担当ディレクターである Andrew LeCates (アンドリュー ルケイツ) は、オーストラリアのタイヤ会社、Mobile Tyre Shop 社が複数の接続されたサービスをどのように Claris プラットフォーム上に構築したかを共有しました。

「Mobile Tyre Shop 社はデジタル時代のタイヤショップになるという明確なビジョンを持って、業界に変革をもたらしています」とアンドリューは述べています。Mobile Tyre Shop 社の技術力と Claris の技術を統合することでビジネスを拡大し、顧客に効率的な体験を提供することができます。

キーノートで言及されたもう 1 つの組織、Pin USA 社も、Claris プラットフォーム上に構築された業務システムで成功を収めています。親しみを込めて名付けられた LOLA という独自のソリューションを社内の全員が使用しており、チームはカスタムピンデザインサービスに寄せられる顧客の要望に応え続けることができるようになりました。

将来を見据えた要件と AI に焦点を当てたプラットフォームを構築

Claris プラットフォームを活用し業務システムを構築する開発者。そのビジョンの達成には、これらのシステムのすべてのコンポーネントの要件を将来を見据えながら考慮する必要があります。Claris Engage 2024 で発表され、一般公開されている Claris product backlog(英語) で、 どのような機能拡張とアップデートが予定されているかをご確認ください。

社内向けソリューションは FileMaker で構築

Clarisは、引き続き FileMaker に継続投資しており、迅速かつ継続的なアップデートサイクルに取り組んでいます。これらのアップデートには、FileMaker の AI と LLM との統合に関する検討事項も含まれています。Claris プロダクトマネージャーである Ronnie Rios (ロニー リオス) は、彼のセッション「Claris FileMaker を使用した AI 主導のソリューションの提供: 実践的な概要」で、開発者が AI と最新の FileMaker バージョンで何ができるのかを解説し、AI と FileMaker の将来のために Claris が計画していることを共有しました。

AI を活用した素晴らしい体験を FileMaker で簡単に連携できるよう、AI 関連テクノロジーに取り組んでいます。新しい FileMaker で皆様がどのように未来を築くのかを目にすることが楽しみでなりません。

Claris プロダクトマネージャー、Ronnie Rios

外部向けソリューションに Claris Studio を活用

効果的な業務システムによっては、社外の顧客がそのシステムに接続することが必要になる場合もあります。Claris Studio なら、開発者がこうしたシステムを作成することがより容易になります。柔軟に拡張でき、すべてのデバイスに一貫したエクスペリエンスでパフォーマンスを提供するネイティブ Web アプリケーションClaris Studio の目標は、そのようなアプリケーションを構築するためのスタックを開発者に提供することです。

Claris Studio プロダクトマネージャーである Bridget Lumb (ブリジット ラム) は、「新しいカスタムビューは、単一のデータベーステーブルから切り離されているため、複数のデータソースから情報を引き出す場合に最適です。スクリプトと計算式により、開発者がアプリケーションのロジックをより深く制御し、複数ページのデータアプリケーションを作成できるようになります」と説明しました。

統合は Claris Connect で

技術スタック全体を統合することは、包括的で拡張性のある業務システムを開発する鍵となります。内部向けおよび外部向けの Claris ソリューションを、組織が使用する他のサードパーティ App とAPI 接続すると、業務効率を高め、顧客と従業員の両方にシームレスな体験を提供できます。

Claris エンジニアリングリーダーである Lui de la Parra(ルイ デ ラ パラ)は、Claris Connect のカスタムコネクタが 統合の複雑さを軽減する方法を説明しました。

カスタムコネクタを使用すれば、あなた主導権を握り、統合を定義することができます。

Claris エンジニアリングリーダー、ルイ デ ラ パラ

我々とともに未来を築きましょう

Claris コミュニティでは、Claris プラットフォームの今後の開発・機能強化、特に AI 関連の機能に、興奮と盛り上がりを見せています。

米国の Claris Platinum パートナーで、2023 Claris Excellence Award を受賞した Direct Impact Solutions 社の Weihao Ding (ウェイハオ ディン)氏は、AI と FileMaker についての考えを次のように述べています。

「キーワードは今です。未来ではありません。今なのです。コミュニティ内の AI を実践している人々が FileMaker の最新バージョンで成し遂げた進歩に、驚かされました」

Claris コミュニティに参加して AI ディスカッション(英語)に加わりましょう。そして FileMaker で AI ベースのエクスペリエンスの開発を始めるのに役立つリソースを見つけましょう。

Claris Engage 2024 からの重要ポイントについて、Claris パートナーのコメントをご覧ください: