ニュースリリース

メーター読み取り「hakaru.ai byGMO」と FileMaker の連携で製造業の点検業務を効率化

2021 年 8月 2 日 - GMO インターネットグループの GMO グローバルサイン・ホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:青山 満 以下、GMO グローバルサイン・HD)と Claris International Inc.(本社:米国 カリフォルニア州、CEO:ブラッド・フライターグ 以下、Claris 社)は、GMO グローバルサイン・HD が提供する、AI が画像を認識してメーター値を読み取るサービス「hakaruハカル.aiエーアイ byGMO」と、Claris 社が提供する、ローコード開発でカスタム App を構築できる総合プラットフォーム「Claris FileMaker」を連携させ、製造業における検査業務のメーター点検の効率化を実現しました。このアプリケーション連携の仕組みが、神戸製鋼グループ内外の検査業務を担う、株式会社コベルコ科研(以下、コベルコ科研)にて、初めて採用されたことをお知らせいたします。両社は本連携事例を起点に、あらゆる業界の DX を阻む課題に向き合い、メーター点検における業務効率の改善を支援してまいります。

【連携の背景】

「hakaru.ai byGMO」は、製造業やビルメンテナンス業界におけるメーター点検現場の、目視・手書きによる誤検針の防止やデータ転記による作業負荷の軽減を実現する AI によるメーター読み取りサービスです。
製造業の現場には計測器が大量にありながら、さまざまな事情により、まだデジタル化ができないものも数多くあるといいます。そこで既設のメーターの画像から値を読み、デジタル化する「hakaru.ai byGMO」のようなメーター読み取りサービスが注目されていますが、製造業は他業界に比べて、その現場ごとに記録したい項目や形式が異なるなど、点検値の記録に対し複雑な要件も多いのが一般的です。そのため、導入するためには、カスタマイズが必要不可欠であり、ノンカスタムの SaaS である「hakaru.ai byGMO」単体で対応することが難しい状況となっていました。
そこで、この度「hakaru.ai byGMO」は、お客さまの利用環境に合わせたカスタム App をローコード開発で構築することができる「Claris FileMaker」と API 連携し、現場に合わせた点検記録を行えるカスタム App を提供することで、製造業の現場の DX・課題解決への取り組みを実現しました。

【神戸製鋼グループ・株式会社コベルコ科研での導入について】

神戸製鋼グループには、業務改善と品質向上を実現するためのものづくりの課題を解決するプロジェクトがあり、これまで様々な現場でのメーター読み取りに対する課題を確認していました。
そこで今回、その課題を解決するべく、メーターの所持数が多く、グループ内外の試験・研究業務を事業の一つとして担う、コベルコ科研に協力を仰ぎ、「hakaru.ai byGMO」と「Claris FileMaker」を連携したメーター点検 App の導入開発がスタートしました。
ローコードでカスタム App を自在に構築することができる「Claris FileMaker」と、すでにメーター読み取りの AI モデルが構築・学習済みで、その解析機能を API で提供する「hakaru.ai byGMO」の組み合わせにより、開発から導入までわずか 4 カ月というスピードでの実装を実現しています。開発を手掛けた Claris 認定パートナー企業・パットシステムソリューションズ有限会社の FileMaker エンジニアである深田 尚史氏は「作業される方々が現場でシステムを使用する現場調査に時間をかけられた」と語ります。

【製造業の現場における試験・検査の課題とは?】

製造業の現場では、設備の一時停止ができないことや導入にかかるコストの問題など、さまざまな理由でデジタル化が困難なメーターがまだまだあるといわれています。検査や試験で利用するメーターにおいては、読み取る数値の記録回数が膨大であることや、計測器や業務によって項目数が異なりデータの抽出方法も多種多様であることなど、考慮すべき条件も多く、結果的に人が目視で読み取り・手書きで紙台帳に記録し、数値を入力するという一連の業務が常態化しています。

【「Claris FileMaker」の強み】

「パワフルなテクノロジーをすべての人へ」というビジョンのもと開発された「Claris FileMaker」は、プログラミングの知識がなくてもあらゆる業務で自社の課題を解決するカスタム App を作成・展開することができる、ローコード開発プラットフォームです。
直感的な UIで、あらかじめ用意されたテンプレートや日本語のスクリプトを使って、独自のカスタム App をすばやく構築できます。他システムとの様々な連携が可能なため、プロの開発者にも選ばれています。
作成したカスタム App は、Mac、Windows、iOS といった各種 OS や、Web ブラウザ上でシームレスに実行でき、クラウドやオンプレミスでリアルタイムに共有できるほか、オフラインでも利用可能であり、あらゆる環境で安全に情報を保存・共有することができます。また、IoT、AI といった先進的なテクノロジーに対応し、さまざまなアプリケーションおよび Web サービスとも連携できます。

【 「hakaru.ai byGMO」の強み】

▲「hakaru.ai byGMO」の読み取り対応メーター ※ 2021 年 7 月現在

「hakaru.ai byGMO」は、工場やビルなどにある既存のメーターと、個別に発行した QR コードを一緒にスマートフォンで撮影するだけで、AI がメーターの値を読み取り、台帳記入が自動でできるサービスです。
工場や施設、ビルメンテナンスにおける検針、点検業務では、メーターを目視で読み取り・手書きで紙台帳に記録し、数値を Excel などの台帳に手入力で転記して管理する方法が一般的ですが、「hakaru.ai byGMO」では、メーターを撮影するだけでこうした煩雑な業務をすべて自動で行います。画像解析 AI とクラウドを利用することで、大きな設備投資や工場の一時停止をせずに導入することができます。

【Claris International Inc.について】

Claris International Inc. は短期間のローコード開発が可能な世界トップクラスのプラットフォームを開発し、規模を問わずあらゆる企業でデジタルトランスフォーメーションを実現できるように、問題解決者を支援する一連のサービスを提供しています。Claris International Inc. は Apple Inc. の子会社であり、ワークプレースイノベーションプラットフォームのリーダーです。Claris International Inc. の本社はカリフォルニア州にあり、日本、ドイツ、イギリス、フランス、中国、およびオーストラリアなど世界各地で事業を展開しています。

【GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社について】

ホスティング事業として 1996 年にサービスを開始して以来、国内およそ 6,500 社の販売代理店を有し、11 万を超える法人のお客様のサーバー運用実績を持ちます。現在はクラウド事業を主軸に、国内・海外の企業に向けて最適な IT インフラを提供しています。また、2017 年からは AI / IoT 事業にも注力しており、自動車向け IoT ソリューションの開発や、画像解析 AI を使ったサービスを提供し、現場課題のより良い解決に向けて尽力しています。さらに、連結会社の GMO グローバルサイン株式会社が中心となり展開する「GlobalSign」の電子認証サービスは、SSL の国内シェアが 4 年連続で No.1(※)で、欧米やアジア地域、中東地域など世界 10 ヵ国・地域の拠点を通じて世界に広がっています。
(※)Netcraft 社の「SSL Survey」より(2021 年 5 月時点)


【サービスに関するお問い合わせ先】

● Claris カスタマサポート
TEL:03-4345-3366 / 050-3628-8844
お問い合わせ

●GMO グローバルサイン・ホールディングス株式会社 hakaru.aiサービスデスク
TEL:0800-1234-250
お問い合わせフォーム

【報道関係お問い合わせ先】

●GMO グローバルサイン・ホールディングス株式会社
社長室 広報担当 遠藤・松下
TEL:03-6415-6100 FAX:03-6415-6101
E-mail:pr@gmogshd.com

●Claris マーケティング
PR担当
E-mail:pr_japan@claris.com

●GMO インターネット株式会社
グループコミュニケーション部
広報担当 寺山
TEL:03-5456-2695 E-mail:pr@gmo.jp