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Claris パートナーが語る JavaScript とFileMaker の無限大の可能性【イベントレポート】

開催を来月に控えた Claris の年次カンファレンス 「Claris Engage Japan 2021」。今年は 11 月 10 日〜 12日の 3日間、 “現場主導の DX 〜ローコード開発で今日から始めよう” をテーマに 40 以上のセッションがオンラインで無料配信されます。(ご登録はこちらから!

セッションは、「スキルアップ」「成功事例」などのカテゴリ別に探せるほか、例えば「ローコードの時流に乗りたい」「目からウロコを落としたい(開発手法編)」「Claris プラットフォームを使い倒したい」といった目的からもおすすめのセッションを選べるようになっています。

Claris FileMaker の可能性を広げたい」方におすすめのセッションでは、”すぐに使える Microsoft Teams 連携Tips”、 “はじめませんか?Dropbox API でアプリケーション連携。”、”Claris FileMaker を kintone の印刷クライアントにしよう” など、外部のシステムやサービスとの連携や、”チーム Claris で作る統合アプリ開発術〜「ローコード編」”のように Claris FileMaker Cloud、Claris Connect も活用して FileMaker の可能性を広げる方法についても学ぶことができます。

さまざまなセッションに期待が高まります。が、開催は来月です。そこで、このブログでは、昨年の Claris Engage Japan 2020 より、FileMaker の可能性を無限に感じられたセッション「JavaScript から広がる Claris FileMaker 無限大の可能性」をあらためて視聴し、レポートしたいと思います。

スピーカーは、Claris Platinum パートナーである株式会社寿商会の代表取締役社長 若林孝氏です。

最新バージョンでの JavaScript に関する機能強化

最新バージョンの FileMaker の特徴のひとつに JavaScript の機能強化があります。 JavaScript は、世界でも広く活用されているプログラミング言語ですが、今回の機能強化について、若林さんは、こう語ります。「もともと、FileMaker 単独では、画像や動画の編集や、ゲームはできません。なんでもできるアプリケーションではない。しかし機能拡張を行うことによって、様々なことが FileMaker で実現できます。拡張するには、いくつか方法があります。そのなかでもオブジェクトである Web ビューアと JavaScript の活用で多くのメリットがあります。」

FileMaker と JavaScript で具体的にどんなことが実現できるのでしょうか。

JavaScript との組み合わせで、これまでになかった機能を。

「 Web ビューアと JavaScript を組み合わせることにより、 FileMaker 単体では、なしえなかった様々な動作を可能にし、開発の可能性の幅が広がる」と若林さんは語ります。

たとえば、JavaScript は高速に動作するので、画像処理やアニメーション処理などが可能になります。また、他のアプリと連携するわけではないので、特別なソフトをインストールする必要もなくなります。開発方法にもよりますが、一部オフラインでも動作することも可能。ブラウザや OS の種類に制限されることもないため、マルチな環境で機能することができるなど、 JavaScript との組み合わせにより、これまでは実現が難しかった様々なことが FileMaker で実現できることがわかりました。

最新バージョンの FileMaker では、JavaScript を簡単に使えるようになった上に、アドオン化して、自分で組み込んだコンポーネントを再配布、販売も可能になりました。 また、デモンストレーションでは、これまで FileMaker では難しかった画像の加工や解析を可能にし、動きのある表現が紹介されていました。JavaScript によって、FileMaker で実現できる機能が、大きく拡張することがよくわかりました。

JavaScript との組み合わせにより、画像の加工を行うことも可能に

世界中の叡智を活用できる JavaScript ライブラリ

ローコード開発に馴染んでいる FileMaker ユーザーには、JavaScript は難しいのではないか、という不安を払拭する言葉もセッションで聞くことができました。JavaScript を習得せずとも、その機能や実装を可能にできると語る若林さん。「 JavaScript はそう簡単に習得することができる言語ではありません。そこで、活用するのが、ネット上にオープンソースとして公開・配布してある JavaScript で作られた Web アプリ。すでに世界中のエンジニアの手によって作られたアプリを、必要最低限の JavaScript を学ぶことで、 FileMaker に組み込み利用することができます。」JavaScript はプログラミング言語の中でもメジャーな存在。
インターネット上で検索すると、世界中のエンジニアや愛好家が制作した、数多くのオープンソースやアプリの情報があります。 この JavaScript ライブラリを活用することで、JavaScript の詳しい知識がなくとも、 FileMaker へ組み込みが可能ということがわかりました。

オープンソースを活用する際に気をつけて欲しいのは、ライセンスの取り扱い。ライセンスの権利範囲を確認することの留意点も、しっかりと説明してくれました。「ネット上に公開されているオープンソースや、アプリは、便利な反面、ライセンスの取り扱いには注意する必要があります。私的利用もしくは、商用利用の可否から、修正、再配布の可否、著作権表示の可否などそれぞれ、規約や制限が異なっています。活用する前に、しっかり確認してから利用してください。」

FileMaker の進化はこれからも止まらない

JavaScript の活用は、コツが必要なので、難易度は少し高めです。それでも一度マスターしてしまえば、FileMaker 単体ではできなかったようなことも可能になることを今回のセッションで学ぶことができました。インターネット上に数多くある JavaScript ライブラリを簡単に組み込むことができれば、カスタム App の可能性は無限大ともいえます。今回は JavaScript の機能にフォーカスしたセッションをレポートしましたが、常にアップデートして進化を繰り返していく FileMaker は、これからも開発者に寄り添い、便利で新しい可能性を生み出す機能を追加して、発展していくのではないでしょうか。

具体的な JavaScript との連携方法や、実際の App のデモ動作に関しては、
Claris Engage Japan 2020 のセッション録画「JavaScript から広がる Claris FileMaker 無限大の可能性」(録画)をご視聴ください。

Claris Engage Japan 2021 現場主導の DX 〜ローコード開発で今日から始めよう〜
2021 年 11 月 10 日、11 日、12 日 オンライン配信、事前登録制(無料)
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