特集

選ばれ続ける開発の秘訣。医療現場の「なぜ」を「なるほど」に変える。

カテーテル検査や超音波検査、冠動脈 CT 検査レポートなどで、日本国内でトップシェアを誇る株式会社ソフトクオリティ。どのようにして業界トップまで昇り詰めたのだろうか。

設立から現在、そして今後の展望についてお話を聞いてみた。


元医療従事者だからこそ、役立てるシステム開発ができる。

世界遺産認定もされている京都府の東寺から歩いて 10 分の場所に、株式会社ソフトクオリティは自社ビルを構える。

2004 年に設立してから、医療業界の画像情報システムに特化したレポートを中心としたソフトウェア開発事業を展開している。

なぜ、医療業界に特化しているのか。それは代表取締役を含めた社員のほとんどが、元医療従事者として現場で活躍をしてきたからこそわかる医療現場の課題やニーズがあったからである。

医療 IT を開発することだけではなく、ソフトウェアを活用して医学・医療の進歩に少しでも役立つシステムを開発したいという想いで今日まで実績やノウハウを蓄積してきた。

2019 年現在、全国の医療機関へ導入したシステムの数は 500 施設以上となった。具体的にはどのようなシステム開発を行なっているのだろうか。 

ソフトクオリティ社の主な事業内容は、FileMaker を活用した業務支援システムの開発である。

心臓カテーテルから超音波検査,CT,MRI,RI までの検査と治療のすべてのレポートが記録され、学会発表でデータの 2 次利用ができるように、すべてのデータから一括して統計を取ることができる。

カテーテル検査レポート

放射線科レポート

撮影記録

● 循環器レポート

カテーテル検査、超音波検査、冠動脈CT検査レポート作成システム

● 放射線科レポート

CTやMRなど読影レポート作成システム

電子カルテや他科のシステムと連動させ、レポート作成業務をシステム化している。医療施設や専門科や、先生ごとに要望が異なるため、一つひとつ汲み取りオンリーワンのシステム開発を行なっている。


放射線技師として業務を改善するため、

FileMaker を自分でカスタマイズしたことから始まった。

元医療従事者ならではの視点で、お客様のニーズに沿ったシステムを開発を行う

設立者でもあり、現代表取締役でもある齊藤社長は、もともと診療放射線技師として病院に勤めていた。

当時、病院にも FileMaker は導入されており、「こんなものがあったらいいな」を実現するために自身で FileMaker をカスタマイズしていたという。

そのカスタム App を見たキヤノンメディカルシステムズ(旧:東芝メディカルシステムズ)の営業担当者が注目し、「面白いので、これを他の医療施設に見せても良いですか」と、齊藤社長が開発した FileMaker を他の医療施設の先生に持っていき話を聞きに回った。

その FileMaker を見た多くの先生方から「これまで手作業でレポートを作成していたものが、選択するだけで実現できるのは便利だね。最終的に集計や統計が取れるのもいいね」という声がたくさん上がってきた。

そこで、同じ医療従事者としてレポート作成業務に課題を抱えている先生がいるのであれば、自分で開発したシステムで業務をサポートし、本業務に集中できる時間を費やせるのではないかと考え、起業することを決意した。

こうして株式会社ソフトクオリティは誕生した。

2 名の仲間と京都府のインキュベーションオフィスの 15㎡ ほどの小さなスペースから出発し、15 年で 25 名の仲間と自社ビルを構え、全国約 500 施設の医療現場を支える FileMaker システムを開発し続ける企業にまで成長した。

その背景にあるのは、医療従事者でありながら開発者としての立場でお客様の現場で起こっている「どうしたら良くなるのか」の課題に対して解決策を探り、寄り添いながら本質的な対応をするという姿勢である。

次回は、株式会社ソフトクオリティで活躍している社員に会社の今についてのインタビューを紹介します。

社会の健康づくりに少しでもお役に立てることを願い、デジタルX線検診バスを導入。健康診断事業者に貸し出している。広域災害時にはⅩ線検査可能なモバイルカーとして被災地区への出動、現地の医療機関と連携し支援を行なっている。

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