事例

ローコード開発の成功事例 - 運輸・交通業編

ここ数年、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の機運が高まるとともに、ローコード・ノーコード開発ツールが注目を集め、市場に多くの製品・サービスが登場しています。クラウド利用のみに対応する製品が多い中、クラウド、オンプレミス、そして電波の届かない場所でのオフラインでも利用できるのが Claris FileMaker の大きな特長の一つです。

海上や空の上、山奥など、電波の届かない過酷な状況下において、また間違いや遅延の許されない仕事において、特殊な業務に合わせた独自のアプリをローコード開発し、人々の安全・安心を守り続けているお客様の Claris FileMaker の導入成功事例をご紹介します。

日本郵船が FileMaker と iPad を活用し、2,000 項目におよぶ船内機器のチェックリストを電子化

コンテナ船やタンカー船から豪華客船「飛鳥Ⅱ」などのクルーズ船まで、さまざまな船舶 700 隻以上を運航する日本郵船株式会社

船舶の安全運航のためには、船内機器のチェックは欠かせません。コンテナ船やタンカー船から豪華客船まで、700 以上の船舶を運航する日本郵船株式会社は、電波の届かない海上で、50℃ の高温になることもあるという船内の過酷な環境において、安全運航を守るための船内機器のチェックを iPad と Claris FileMaker で電子化し、業務効率化とデータ活用によるさらなる安全性の向上に取り組んでいます。

事例全文を読む

北海道ブランドを支える安全への取組み

FileMaker を利用することで、柔軟にシステムを改善するホクレン運輸

新鮮な酪農品や飼料、暖房やトラクターのための石油製品を遅延なく安全に輸送し、北海道の物流を支えるホクレン運輸株式会社では、車両の点検や管理、輸送計画、運輸業特有のドライバーの複雑な勤怠管理など安全な運行に必要な業務を、Claris FileMaker で社員が内製開発したアプリで管理しています。ドライバーの生活に配慮し、LINE 連携による通知も実装。また、FileMaker キャンパスプログラムで、学生時代に FileMaker を学んだ新入社員が即戦力としてアプリ開発に携わり、社外からお客様がアクセスできる Web ベースの飼料配送システムを構築しました。

事例全文を読む

安全の砦を守り抜くために JAL パイロットが取り組んだデジタルトランスフォーメーション

パイロット自らが訓練システムを開発し成果を挙げているJAL

日本航空株式会社では 2012 年に Claris プラットフォームを利用したパイロット訓練評価システム「JAL CB-CT(Competency Based Check and Training)」を構築しました。システムは日本航空のパイロット自らが内製化して開発。ほぼ 1 年に 1 回のペースで大幅なアップデートを重ねながら訓練の質を上げています。パイロットのスキルが合理的、客観的なデータによって見える化されるため訓練内容や評価のばらつきがなくなり、適切なフィードバックが提供できるようになりました。マニュアルも FileMaker でデータベース化し、参照にかかる時間が劇的に短縮されたとのこと。現在は客室乗務員もアプリ開発に参画し、客室教育訓練にも FileMaker が活用されています。

事例全文を読む

iPad で稼働するカスタム App を現場主導でローコード開発 - Osaka Metro の DX への取組み

iPad を全乗務員に支給し、FileMaker で構築したシステムを業務改善に活かすOsaka Metro

2018 年、日本初の公営地下鉄の民営化により誕生した大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)。その乗務員は、軌道運転規則等に基づいた運転取扱心得集、車両の取り扱いマニュアルなど、さまざまな紙媒体資料の入った乗務員用カバンを常に携行する規則でした。しかし、これらを持ち歩くのは大きな負担。そこで資料を電子化することをきっかけに全乗務員へ iPad を配布し、iPad 上で動作するシステムを FileMaker で開発。今では運行情報の通知や始業点呼、乗務員の技術や知識を測るコンテストの審査、e ラーニングなどさまざまな業務をカスタム App でシステム化しました。乗務員からも高く評価され、業務の効率化と乗務員の負担軽減に効果を発揮しています。

事例全文を読む

顧客の信頼獲得はドライバーの勤怠管理から

複雑な労働基準を満たす勤怠管理をFileMakerで実現したダイワ運輸

一般貨物自動車運送事業を主業とし倉庫事業も手がけるダイワ運輸株式会社(兵庫県神戸市)は、長年悩んでいたドライバーの勤怠管理を Claris FileMaker で解決。ドライバーは厚生労働省労働基準局の基準に沿った勤怠が求められますが、拘束時間の上限や休憩時間、連続して運転できる最大時間など管理項目は膨大。それを口頭連絡や手作業での労務管理だけで行うには煩雑すぎて限界がありました。FileMaker でのシステム導入後は手作業での編集がなくなったため、ヒューマンエラーによる時間の集計ミスが確実になくなり、データの滞りも解消。総務部門の労働時間の短縮にもつながり、年間 200 万円以上ものコスト削減を達成しました。現場での業務量も減り、会社全体の仕事に余裕が出てきた実感が得られたとのこと。

事例全文を読む

Claris ブログでは、これからも Claris 製品をビジネスにご活用いただいている事例をご紹介していきます。

これまでご紹介した事例はこちらをご覧ください。