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FileMaker 選手権 2021 が示した、FileMaker の可能性

昨年に続き開催された、マイナビニュース主催「FileMaker 選手権 2021」は、 Claris FileMaker で開発したアプリを競うコンテストです。ものづくりが好きで、仕事にしてみたい。自ら生み出したもので業務や身の回りの課題を解決したい。そんな方の背中を押し、自分や人のためになるアプリを作るきっかけになれば、と「つくる人の力になる」をコンセプトに今年の FileMaker 選手権は開催されました。今回は、どのような作品が応募され、どのような審査を経て受賞作品が選出されたのか、レポートしていきます。

幅広い世代とジャンルの応募作品

FileMaker 選手権は、アプリを通して身近な課題を解決できることの素晴らしさと Claris FileMaker プラットフォームの魅力を多くの方に知ってもらいたいという想いからスタートしました。エンジニアだけでなくプログラミングに興味はあるものの、なかなかアプリ開発に取り組む機会がなかった方など、幅広い方に挑戦してもらいたいと 2020 年に復活しました。

2021 年のコンセプトは、「つくる人の力になる」

2021 年 8 月の募集開始から、幅広い世代の開発者からの応募がありました。現役エンジニアが開発した、審査員の度肝を抜く新ジャンルの作品、初めて FileMaker を触った大学生の作品、またアプリを通して、地域に貢献したい高校生からの応募もありました。作品のジャンルは審査員が驚くほど幅広く、日々の学習をサポートするアプリから、介護記録、マニュアル作成アプリなど、すぐにでも活用できるようなさまざまな作品がエントリーされました。そんな数多くの応募作品に共通していたのは、「あるようでなかった」「ほしかったけどなかった」というオリジナリティでした。

レベルの高さゆえに難航し、議論が生まれた審査会。

幅広い作品が出揃った 2021 年の FileMaker 選手権。審査員の方々も選考には頭を悩ませました。

各審査員から受賞にふさわしい作品が挙げられ、実際の使いやすさはどうか、問題なく動作するか、どこに工夫があるか、審査基準と照らし合わせながら選考が進むにつれ、審査会は議論が白熱し、賞によっては確定するまでに多くの作品が候補に挙がりました。

審査員の一人、株式会社スプラッシュの与座さつきさんは次のように語っていました。

「審査員として作品を見ることが初めてでしたので、当初は緊張しましたが、多くの作品を通して、試行錯誤やユーザ視点の工夫、発想の素晴らしさを感じ、開発に対する熱い想いが伝わってきました。特にオリジナル部門は完成度が高く、自由な発想から生まれた作品が多かったですね。」

また、今回審査員の中でも最年少である、ホリプロ所属のタレント 米倉れいあさんは、魅力を感じる作品の共通点を発見したようです。

「ゲームや観光用のアプリ、介護のためのアプリなど想像以上に多くのジャンルの作品が応募されていることに驚きました。そのなかでも素敵だなと感じた作品には、使いやすさに工夫がしてあり、機能がわかりやすいシンプルなものが多かったように感じました。」

そして、 FileMaker のさらなる可能性を感じたと語るのは日本航空株式会社の松田剛さん。

「各受賞作品は審査会で熱い議論が交わされるほど高レベルで甲乙つけ難く、審査をおこなっていくなかで FileMaker ではこんなことができるんだと改めて感じることが多かったです。」

株式会社信州ハムサービス土屋光弘さんは、多様な作品の審査を通して、ご自身の開発意欲も再燃したようです。

「 FileMaker をはじめたばかりの開発者の作品から開発歴 30 年以上のベテランの作品まで、多くの魅力的な作品を拝見しました。エントリー作品のどれもが個性的で実際に使ってみたい作品でした。審査をするなかで、たくさんの刺激をいただき、自分自身の創作意欲もかきたてられました。」

工夫を凝らした作品が多いが故に、苦労しつつも、楽しい審査になったと話すのは SB C&S株式会社の山口健二さんです。

「応募されたみなさんの創造力に驚き、アプリを作成される方の細かな工夫が目に見えて、楽しく作品を拝見することができました。一つひとつの作品に違ったオリジナル性もあり、審査をすることは簡単ではありませんでした。しかし、 FileMaker でこんなことができるんだという新たな発見もあり、これからもオリジナル性溢れた多くの作品が世に生まれてくることを期待したいですね。」

各受賞候補作品を語る上で、意見が飛び交い、そのなかで新たな発見が得られることも。

審査員の方々も、アイディア次第で、さまざまなシーンで活用できるアプリを開発できる FileMaker の可能性を感じ、作品からインスピレーションを受けたと語っており、大きな刺激になったようです。

審査会はオフライン、オンライン両方取り入れて実施。

各審査員ごとの視点や意見が飛び交い、白熱した審査。

FileMaker で実現できることはまだまだ広がっていく。

受賞作品は、特設サイトよりダウンロードが可能です。 FileMaker を使用しているユーザの方や、エンジニア、アプリ開発者を目指す方は、ダウンロードしてひとつひとつ検証・分析してみるのもいいかもしれません。他の方が開発したアプリの裏側までじっくり確認する機会は意外に少ないもの。開発者の方がどのような意図で作ったのか、工夫しているポイントはどこか、じっくり見て考えることで技術の向上につながるはずです。審査を終えた審査員の方々が口を揃えて話していたのは、「 FileMaker でこんなことができるとは思わなかった」ということ。FileMaker で実現できることは、アイディアと工夫次第でまだまだ広がっていくことが示されたコンテストだったように感じます。 FileMaker はこれからも開発する方やつくる方の背中を押せるような存在であり続けます。

オフラインで参加した3人の審査員(左から与座さつきさん、松田剛さん、米倉れいあさん)

※新型コロナウイルス感染対策を徹底し、審査会を行いました。なお撮影時のみ、身体的距離を保ったうえでマスクを外しています。

FileMaker 選手権 2021 の結果発表と受賞作品のダウンロードはこちら