開発者インタビュー

シンプルでスマートな開発を。医療者に使いやすいシステムで、医療現場の課題を解決。

医療業界知識の蓄積があるからこそ、

医療の現場で満足度の高いシステム開発ができる。

病院や医療施設で使われている循環器レポーティングシステムの開発を行っている株式会社ソフトクオリティ。全国約 500 もの実績があり、それぞれ中身が同じシステムはないという。

どのように開発されているのか、実際に現場で活躍している社員の河野さんにお話をお伺いしました。

「基本的には、標準レポートの型をもとに先生のお困り事や解決したい事を聞きながら FileMaker プラットフォーム上でレポートをカスタマイズをしていきます。例えば「電子カルテとレポートシステムを繋ぎたい」や、「レポートの項目を増やしたい」など、関わる案件ごとに要望は多岐にわたります。

電子カルテなどは基本的に必要な機能や項目は決まっているのですが、レポートとなると病院や先生によって特徴や必要な機能が様々です。先生方の業務を効率化するための満足度追求に終わりはないですね。

先生方とコミュニケーションを密にとりながら開発を行うため、医療業界の知識を理解し把握していないと要望を汲み取ることが難しいと日々実感しています。

”こういう項目を足したい” という要望に対しても、なぜ必要なのか、どこに足すのが解決策なのかを考えないといけません。

そういう時に、社内には診療放射線技師でもある社長をはじめとして、医療従事者出身の先輩がたくさんいるので、豊富な知識と現場経験の視点からベストな提案ができることが SoftQuality の強みだなと感じています。」

病院や先生が抱える課題に寄り添ったシステム開発をするために、医療業界の知識や情報収集をしっかりと行う。その積み重ねがあるからこそ、SoftQuality では満足度の高いシステム開発が実現できているのだろう。

株式会社ソフトクオリティ システム技術部課長 河野 哲也さん

開発者としてのプロ意識をもち、本質的な課題解決を実現させる。

「FileMaker で構築されているレポーティングシステムは電子カルテや放射線科情報システムなど他のシステムに連動しているものなので、医療現場で導入プロジェクトに携わる人は多いです。

そのため、要望や意見がたくさん出てきます。どの意見を反映させていくべきなのか、常に判断は求められます。開発者としてどうあるべきなのか、判断軸をしっかりと持っておかないとスピード感のある開発は実現できません。

私の判断軸は、スマートなシステムかどうか。

FileMaker プラットフォームでは、いろんなことを実現できてしまうので、あの機能を実装したいとお客様からの承認欲求もたくさん出てきてしまうんですよ。

全部叶えていくと、画面に収まらなかったりや複雑になってしまったりと、操作が難しいシステムになってしまいます。難しいという印象を持ってしまうと、実際の現場で使われないシステムになってしまう可能性もありますよね。

だからこそ、スマートな案で実装してみて、実際に先生に使ってもらう。そこで合意を得たら、そのままリリースまでもっていくようにしています。」

FileMaker プラットフォームにおいては、コンパイル工程が不要であり、変更後にリアルタイムで実行できるため、シンプルでスマートなシステムを目指して簡単にユーザ画面の修正ができる。

このため、納得がいくまで、使い手の本質的な課題解決に導くことが、河野さんが大事にしている仕事の進め方だそう。 

「あれも、これもとやっていくと結局バグを生みやすくもしてしまいます。ずっと使い続けられるシステムのクオリティを担保するためにも、シンプル&スマートは大事だと伝えています。

これは、FileMaker でのスクリプトの組み方も同じように意識しています。スクリプトが長くても短くても答えは一緒なのですが、スマートな方が引継ぎや後からの作業に影響があまりないんです。

誰がみてもわかりやすいものを開発し続けていきたいですね。」

システムを使う人、開発する人も、引き継いで運用や修正をする人も、誰もがわかりやすくて使いやすいものを開発する。それが、本質的な課題解決につながる秘訣なのかもしれない。

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