開発者インタビュー

0 から 1 を生み出しキャリアを積み上げていく。その秘訣は、自分の色眼鏡を外すこと。

Claris パートナー の中でも Platinum メンバーとして数々の実績を持つ株式会社ジェネコム。凄腕の開発者だらけの環境に未経験の壁を承知で異業種から飛び込み、活躍している社員の鵜浦さんにお話をうかがいました。

これまでなかったものを生み出すことで、会社も自分も成長できる。

これまでなかった仕組みをつくりあげ会社の成長に貢献しているのが、営業部門のマネージャーを務める鵜浦 紫摩子さん。開発未経験で Claris パートナーのトップ企業へ飛び込み、どのようにしてキャリアを積み重ねてきたのか、お話をうかがいました。

「もともと広告代理店にいた時に FileMaker 製品の販促業務に携わっていたこともあり、イベントを通じて、FileMaker で業務改善した多様な事例を知り、株式会社ジェネコムとも出会いました。

FileMaker の開発会社として、ジェネコムは FBA* の中でトップクラスという印象が強く、FileMaker をより深く知りたい、FileMaker の便利さをもっと多くの人に広めていきたいと考えたときに、それを実現できる会社として、未経験の壁を承知で飛び込みました。(*FBA:FileMaker Business Alliance。現在は「Claris パートナー」に名称変更)

最初の挑戦は、開発者しかいない組織の中で営業部門を立ち上げることでした。開発者でもない、未経験のあなたはここで何ができるの?と存在意義を問われないように勉強の日々でした。

自主的に朝 8 時に出社して勉強し、就業時間開始の 10 時からは社長と一緒にお客様先へ訪問して、また夜は勉強。振り返ると大変だったなと思います。

それでも早く自分で仕事を進められるようになり、お客様の業務改善のお役に立てるようになりたい、という想いを胸に、走り抜けることができました。

営業の大きな役割の一つが、お客様の FileMaker ライセンスの契約更新です。

150 社以上のお客様への連絡が漏れないように、情報を整理し、可視化・体系化できるテンプレートを整えて、ひとりでも複数社の対応ができるような仕組みをつくりました。

効率よく仕組み化できる部分はシステムに頼り、その分時間をかけて丁寧にお客様対応ができるように心がけました。それが評価され、リピートしてくださるお客様が増えたことが嬉しかったです。」

システムと人とで役割を分け、もれなく丁寧にお客様をサポートする仕組みは、もちろんFileMaker で作っている。

お客様の満足度向上によって売上に貢献するだけでなく、未経験の人でもすぐに戦力になれる環境を整備し、顧客情報の蓄積や社内の情報共有ができるようになったことで社内の業務効率化が実現でき、企業成長にも繋がっている。

株式会社ジェネコム 営業部門 マネージャー 鵜浦 紫摩子さん

先入観を捨てて、まず相手の話に耳を傾ける。心の奥にある声を拾うことで、プロジェクトを円滑に進めていく。

「仕事を進める中で大切にしていることは、真剣に向き合って傾聴すること。お客様はシステム開発自体が初めてのことが多く、わからないことが多いのが当たり前です。そのような状況でこちらから一方的にお話をするのではなく、相手が話しやすい環境をつくることにより的確に要件をヒアリングし、お客様自身が気づけなかった要望も抽出して具体的に形作っていきます。

そうすることで、本当に困っていることは何か見つけられます。そして、その課題に対しての改善提案を行うようにしています。

どれだけ真剣に向き合おうとしているのかは、相手に伝わると思います。経験や知識から、これが正解かもしれないと思っても相手が求めているのは違うかもしれない。だからこそ人と接する時に先入観を持たず、まずは話を聞くようにしています。自分目線で捉えてしまうと、どうしても口を挟んでしまうので、まずは自分の色眼鏡を外すことを意識しています 。」

これはお客様に対してだけではなく、マネージャーとしてメンバーと接する時にも重要なことだそう。相手に寄り添い本当に求めているものは何なのかを見つけ、気づきを与えていくことで、成功体験を経験させてあげる。これが鵜浦さんの大事にしているマネジメント方法である。

「プロジェクトでの存在意義を感じられなくなって悩んでしまう若手のメンバーもいます。

そのような時は、その人が持つ特性を生かして活躍できる部分を一緒に見出したり、新たなことに挑戦する際の苦手意識や不安感を取り除く手助けをしたり、仕事を任せてもらえる嬉しさややりがいに気がつけるように話を聞き、導いてあげられるようにします。直接そのプロジェクトに関わっていない場合でも、みんなが前向きに働けるように、時には交通整理や仕事の采配等で働きかけたりすることもあります。

心理的安全性を保つことでチームのパフォーマンスが上がり、円滑にプロジェクトが進むと実感しているので、社内のカウンセラー的な役割で会社に貢献できるのもマネージャーとしてのやりがいかなと思っています。」

社内メンバーが活躍できる環境を整えながら、現在、クラウドを活用した新たなサービスの整備と体系化も進めている。企業成長に貢献するために、様々な仕組みを 0 からつくりあげてきた鵜浦さん。これから先も、生みの親の苦しみを喜びと仕事へのモチベーションに変換し、どんどんキャリアを積み上げていくのだろう。


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