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自由な働き方を求めた先のワーケーション。

開発技術責任者として日々開発に向きあう一方で、コミュニティやセミナー等を通じてプログラミングの普及や情報発信も行っている、株式会社未来Switch の佐合紀和さん。エンジニアとして、リモートワークや海外で数週間仕事をするワーケーションなど自由な働き方を実現させています。どのように実践しているのか、その魅力はなにか。じっくりお話を伺いました。

楽しいからやってみるは、大きな原動力。

現在の活動としては株式会社未来Switch に所属し、FileMaker プラットフォーム を活用して、様々な業種のシステム開発を行っています。私と FileMaker との付き合いはもうずいぶん長くて、最初の出会いは、実は大学時代のアルバイトがきっかけです。大学の先生に「佐合くん、いいアルバイトがあるんだけど、やってみない?」と、大阪にある電器店のシステム開発の仕事を紹介されました。発注、在庫、売上請求までを管理する販売管理システムで、システム開発に関する大概のことは、この仕事から学んだような気がします。この仕事をきっかけに FileMaker を使い始めるようになり、今ではもうかれこれ 20 年近くになります。

その一方で、 2009 年ごろから FileMaker のユーザーが集まる Claris コミュニティのサポートにボランティア参加しています。そこでは、FileMaker を活用する上での情報交換や交流が行われているのですが、投稿された質問や疑問に対して、回答をしています。長年やり続けていて、もはやライフワークになっているほど。

もともと、多くの質問や、お困りごとが投稿されているのにもかかわらず、それに回答している人がほとんどいなかったんです。なんだか謎解きの問題ばかりが並んでるように見えて、一種のゲーム感覚で回答してみようと思いました。ひたすら回答を続けていると、それを Claris さんが評価してくれたのか、合計 4 回の Award を受賞。自分で楽しみながらやっていたものが結果的にコミュニティの課題解決にもつながり、周囲への貢献の評価として受賞まで至ったのは本当に面白く感じました。

FileMaker カンファレンス 2019(今年から Claris Engage に名称変更) で FileMaker Community Leader of the Year として表彰された

システム開発の現場で働くエンジニアとしても、より多くの方に使ってもらえるようなサポーターとしても FileMaker と密接に関わっています。責任を持って誠実に対応することだけでなく、自分も楽しめるようなカタチに落とし込んで、取り組んでいます。人生の選択は、「なんだか面白そう」と楽しく思える方を選ぶタイプなんです。


パソコンさえあれば、どこでも働ける。

エンジニアの仕事は、パソコンさえあれば場所を選ばないので、いろんな場所で仕事をしています。夫婦で 1 週間、働く時間帯は崩さずに海外で働くこともあります。いわゆる、今提唱されているワーケーションと言われるものです。妻が同業ですので、その辺は理解があって助かっています。

私が感じるワーケーションの魅力は寒い時期に、暖かいエリアに行けるということ。気温は、結構大きいストレス要因なので、そこから逃れられるのは大きいと思っているんです。また、滞在がアジアであれば、時差も気にする必要がありませんし、社内外からの電話着信もアプリに通知されるように設定していますので、対応が可能です。海外勤務中は、業務終了後に、妻と現地の美味しいものを食べにいくようにして、仕事へのモチベーションを保っています。通勤時間もほぼないですし、気分転換をしやすいのも魅力のひとつです。

タイでの勤務。場所にとらわれずに息抜きをしながら仕事をすることで、成果を出している

ワーケーションやリモートワークで働く一方、実際に対面するメリットもあらためて感じ始めています。オンライン会議では、話す方は基本ひとりずつになってしますよね。リアルでの対面だと、異なる話題で 2 つのグループができたり、個別で話したりすることになって、議論も活発化するんです。そのため、定期的に会社のメンバーと実際に集まって、情報交換や交流はしています。

今回の新型コロナウイルスの影響で、多くの企業でも職場以外で働くことが定着してきているので、この傾向はますます増えていくと思います。今後オフィスに安全に出社できるようになったとしても、自宅やカフェ、海外を拠点として働くリモートワークを選択する方は増えてくるでしょう。そうなると仕事の内容そのものも、変わってくるのではないでしょうか。

私自身、顧客対応から距離を置きつつ、開発業務や研究、ブログの執筆への業務の比重を高めています。リモートワークによって、働き方、働く場所、さらには仕事内容まで変化が起き、その流れは大きくなっていくと思います。

プログラミングは自由な働き方を実現する 1 つのヒント

2020 年からプログラミング教育が必修化されて、エンジニアへの注目も高まってきている現在、アプリやシステムの開発を行う技術者、エンジニアになりたいという方を SNS でよく見かけるようになりました。そして、学ぶための環境も整ってきましたから、昔と比べても比較的少ない努力でエンジニアになれるような時代になってきました。そういった意味でも FileMaker は、ノーコード、ローコード、プロコードに対応し、開発環境としては間口が広く、初学者がより作り込めるツールとしては唯一ではないかと、私は感じています。

海外のコワーキングスペースで仕事をする佐合さん

そういったエンジニアリングやアプリ開発に興味を持っている方に伝えたいのは、これからは場所を選ばずに自由な働き方を実現できるということ。今までは、職場に通勤して仕事をするという方がほとんどだったと思います。それに向いている方や適応できている方がいる一方で、自分のペースで進めたい方、集中した環境で没頭したい方もいるはずです。そのような方にはリモートワークがあっているのかもしれません。

仕事の成果がより求められるようになってきた時代で、自分らしく働いて結果を出すには、どういう働き方がいいいのか。どう仕事に向き合うのか。リモートワークやワーケーションのおかげで、働き方の選択肢が増えてきました。それと同時に、個人の仕事への価値観も変化しつつあります。自分はどう働くのか、何のために働くのかを意識すれば、本当の意味での「自由な働き方」ができる人がもっと増えていくのではないでしょうか。

(編集後記)

ご自身の FileMaker との出会いから、楽しく、場所にとられない働き方を語ってくださった佐合さん。自分が夢中になれるものと、周囲のためにできることの接点を探し続けていく姿がとてもイキイキとしていました。これからは、より多く、より若いエンジニアが増えるためにできることを探して実行していく。そう語る佐合さんは、「働き方」を常にアップデートすることを意識しているのかもしれません。

今後は「動画コンテンツを作って初心者でもわかりやすいように解説したい」と、多くの FileMaker ユーザへの貢献にさらなる意欲を語ってくれた佐合さん。株式会社未来Switch の YouTube チャンネルで、佐合さんが配信する動画をご覧いただけます。


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