ニュースリリース

ファイルメーカー、新バージョン FileMaker 14 プラットフォームを発表

ファイルメーカー株式会社(東京都港区六本木)は本日、iPad、iPhone、Windows、Mac、Web上で実行するカスタムソリューションの作成をスピードアップする開発プラットフォームの新バージョンを発表しました。新しいFileMaker 14製品ライン(FileMaker Pro 14, FileMaker Pro 14 Advanced, FileMaker Server 14, FileMaker Go 14)は、本日より日本国内で購入もしくは利用が可能になります。FileMaker 14プラットフォームでは、ポイント&クリックするだけのシンプルさで、次のような高機能を実現します:ビジネスプロセスの自動化、デスクトップスタイルのアプリケーションがモバイルWebブラウザで動作、生産性が高く魅力あるエクスペリエンスをクロスプラットフォーム(デスクトップ、iOSデバイス、モバイルWebブラウザ)に提供。

この新製品発売は、FileMakerソフトウェアの記念すべき30周年にも重なっています。FileMakerは、使いやすいデータベースソフトウェアを作りたいと考えた4人の起業家が、自分たちの力でマサチューセッツ州に設立した新規企業の、独創的な発想から生まれました。

FileMaker, Inc.のマーケティング&サービス担当バイスプレジデント、Ryan Rosenberg(ライアン・ローゼンバーグ)は、次のように述べています。「FileMaker 14は、私たちの30年間にわたる活動の集大成です。私たちはこれまで、MacやWindowsのようなデスクトップPCから新しいiOSデバイスやモバイルWebブラウザに至るまで、最新のプラットフォームを活用してユーザーが期待するシンプルでモビリティを備えたデータアクセスを実現しようとするお客様をお手伝いしてきました。FileMaker 14を使用すれば、説得力のあるクロスプラットフォーム ソリューションの作成や時代に合ったデザインをこれまでになくシンプルに行えるので、ソリューションを一度も開発したことがなくてもご利用いただけます。」

FileMaker 14の新機能 

FileMaker 14は、開発技術者が各自の創意工夫をいかんなく発揮することができるよう、完成されたエクスペリエンスを提供します。

  • スクリプトワークスペースは、共通のビジネスプロセスの自動化をスピードアップします。たとえば、もっとも稼働率の高い従業員へ新しい仕事を割り当てる、在庫数が減ると再注文する、顧客と会議中に請求書を作成するといった、よく使われるビジネスプロセスをすばやく簡単に自動化できます。スクリプトワークスペースは、スクリプトと計算式の作成、編集、表示を、すべて統一されたワークスペース内で行えます。オートコンプリート、お気に入り、インライン編集、ショートカット、インラインヘルプを見ながらスクリプトステップの記述、自動化されたコマンドルックアップ、その他の機能によって、開発スピードが高まります。FileMakerのシンプルなポイント&クリックとステップバイステップのガイドを利用すれば、プログラマーでなくてもスクリプトを使用してカスタムソリューションを作成できます。
  • 再設計されたFileMaker WebDirectによって、タブレットのモバイルブラウザで簡単にデスクトップスタイルの双方向性を実現できます。FileMaker WebDirectは、最新のタブレットでFileMakerソリューションを実行することをサポートします。ビジネスユーザーは、モバイルブラウザに次世代のエクスペリエンスを生み出すことができます。再設計されたツールバーは、デスクトップやタブレットのブラウザ画面サイズに自動的に適応し、タップしやすいようにタップターゲットがこれまでより大きくなっています。メニューをスライドイン/アウトできるので画面の領域を動的に最適化できます。画面サイズを変えたりデバイスを回転させたりすると、メニューの表示幅に合わせて、複数あるメニュー項目が関連性のある項目同士でグループ化され、自動的に折りたたみ/展開する機能が備わっています。
  • 起動センター は、大きいアイコンのあるアプリのようなわかりやすいインターフェースで、ダイアログボックスやプルダウンメニューはもはやありません。ユーザーはすべてのソリューションをひと目でわかるよう視覚的に整理することができます。起動センターでは、ソリューションを表現するために、あらかじめ定義された29種類のアイコンから選択したり独自のアイコンを設定することができます。起動センターはFileMaker 14プラットフォーム全体にわたって機能するので、 FileMaker Proを使用しているWindowsとMac、FileMaker Goを使用しているiPadとiPhone、FileMaker WebDirectを使用しているブラウザのすべてで、一貫性のあるエクスペリエンスが得られます。
  • ユーザーのiOSエクスペリエンスを機能拡張するために、新しいスクリプトが追加され、iPadとiPhoneでソリューションの外観と実行方法をこれまでより幅広くコントロールできるようになりました。FileMaker Go 14(App Storeで入手できる無料のビジネスアプリ)で新たに再設計されたiOS 8スタイルのインターフェースは、すっきりした外観と一貫性のあるユーザエクスペリエンスをもたらします。スクリプトを使用するかスワイプでメニューのユーザインターフェースを非表示にすることで全画面表示になるソリューションを簡単に作成できます。さらに、新機能の画面方向の設定を使って横方向または縦方向に画面の向きを固定したり、署名をキャプチャするときに役立つ情報を表示したり、タッチキーボードの有効化やリッチテキスト編集をしたり、ビデオとオーディオの再生コントロールを使って、自分のペースで進められるトレーニングアプリケーションなど革新的なソリューションを作成することができます。
  • その他、FileMaker開発技術者、パワーユーザー、管理者向けに多彩な新機能が数多く搭載されています。新しいFileMaker WebDirectでは、Webに最適化されたレイアウトを開く際、最大で25%速くなり、サポートする同時接続数が最大100になりました。FileMaker Pro 14からFileMaker Server 14への接続が切れると自動的に再接続され、ソリューションは接続が切れた時の状態に復帰するので、ユーザーはネットワーク接続の切断や不安定な状態からすばやく回復することができます。またFileMaker Server 14のAdmin Consoleはセキュリティが拡張され、より強力なパスワード制御によってデータとソリューションが保護されるようになりました。経験豊かな管理者向けに、ビジネスデータの可用性を向上するスタンバイサーバーの新機能がFileMaker Server 14に追加されました。

30周年を迎えたFileMaker 

FileMakerはこれまでに2,000万本を超えるFileMakerプラットフォーム製品を出荷し、iPadおよびiPhone向けiOSアプリのFileMaker Goは、App Storeからのダウンロード数が150万本を突破しました。FileMaker ソフトウェアは、15 の言語に対応しており、世界中でさまざまな私企業や公的機関で利用されています。

FileMakerは、グローバルなエコシステムによって支えられています。これには、FileMaker Community(世界で60,000人を超えるメンバーが参加している無料のオンラインコミュニティ)、FileMaker Business Alliance (FileMaker製品とコンサルティングサービスを提供する1,200 社以上が加盟するアライアンス)、Made for FileMaker サイト (FileMakerソフトウェアのために作られた数百種類にのぼるサードパーティーの市販製品に関する情報を提供しているサイト)などが含まれます。

開発パートナーやお客様からの声

「私はFileMakerのトレーナーなので、iPhone、 iPad、Webにソリューションを展開したい人々がたくさんいることを知っています。ChromeブラウザをサポートするFileMakerは、バージョン14で本当に期待通りのものをもたらしてくれました。FileMaker WebDirectは、これらのプラットフォームすべてでFileMakerソリューションを利用できるようにするだけでなく、高速で、展開もとても簡単です。」- Richard Carlton(リチャード・カールトン)、Richard Carlton Consulting (FileMaker Business AllianceのPlatinumメンバー)の社長

「WebDirectは、じつに見事なものになっています。FileMaker 14のおかげでとても便利になり、お客様に喜んでいただくために必要なツールが 手に入りました。」- Joe Scarpetta(ジョー・スカーペッタ)、The Scarpetta Group (FileMaker Business AllianceのPlatinumメンバー)のCEO兼共同所有者

「FileMakerは、Metropolis Studiosのビジネスのあらゆる部分を結びつけています。そのすばらしい例として、FileMaker Pro 14を利用することでスタジオ全体のオーディオ/ビジュアル機器と情報をやりとりできる点があげられます。私たちはお客様が使用しているデバイスやオペレーティング・システムをコントロールできないため、すべての主要プラットフォームでFileMakerを使えるようになることで、信じられないほど便利になりました。FileMakerは実質的に私たちがクライアントに向き合う時間を増やしてくれました。それはかけがえのない価値をもたらしています。」 - Oli Sussat(オリ・スサト)、Metropolis Studios (ロンドンを本拠地とする欧州最大の個人所有レコーディング複合施設)のマーケティング、コミュニケーション、テクノロジー担当ディレクター

「私が好きなFileMaker 14の新機能は、ほんの小さな改良点に思えるかもしれませんが、頻繁に行う作業の時間を節約してくれるため、合計すれば非常に多くの時間を節約してくれます。たとえば、空白フィールドにプレースホルダテキストを挿入できる機能や、FileMaker 14にビルトインされているアイコンを利用したり、独自のアイコンを追加したりして、アイコンとボタンを追加できる機能があります。これらの機能のおかげで、私のソリューションの動作と使い心地は、社員がこれまでオンライン作業で使い慣れていたアプリケーションによく似たものになっています。」- Michael Perley(マイケル・パーレイ)、Prodigy Promotions のCFO

「オートコンプリート、お気に入り、ショートカットなどが揃ったスクリプトワークスペースで、開発がこれまでより短時間でスムーズに進むようになりました。FileMakerでの開発は私の本来の業務ではないので、ソリューションをすばやく進化させられることが大切です。FileMaker 14を使用すると、その場ですぐに変更を加えることができ、本来の業務に支障をきたしません。」- Carson Lind(カーソン・リンド)、 Annex Medical, Inc. のバイスプレジデント兼生産エンジニア


【価格と販売について】

下記FileMaker 14製品ラインのソフトウェアが本日より発売されます。FileMaker Store またはFileMaker製品取扱店でお求めいただけます。(価格はすべて税別の希望小売価格)

  • FileMaker Pro 14:38,000円
  • FileMaker Pro 14 Advanced:63,000円
  • FileMaker Server 14:99,000円(ボリュームライセンスのみ)


iPadおよびiPhone用ユニバーサルアプリのFileMaker Go 14も、本日よりiTunes App Storeにて無料で利用可能です。